About lab.

資源や環境と開発について、特に人の振る舞いや社会制度に着目した研究を行っています。 持続可能な発展において、資源の有効利用が重要なことは言うまでもありませんが、一方で、個人の合理性にもとづけば、これは簡単に実現できるものでもありません。 たとえば、水道のない途上国の村では、池の水も重要な水源です。しかし、池のそばにあるトイレが適切に管理されていなかったり、ごみが捨てられたりして、濾過しても飲めないほど水が汚染されてしまっていることも少なくありません。離れたところにある川から取水して、水道を建設し、村に水を供給するという開発プロジェクトが実行されれば、飲料水の不足は解決するでしょう。しかし、水は目の前にあるのです。協力して池を綺麗にし、有効に利用することはできないものなのでしょうか。池の水は汚れたまま、遠くの水を飲むということは、私たちの生活を本当に豊かにしているのでしょうか?これは開発に携わろうとする我々に対する問いでもあります。 水や森林といった資源や環境に対する開発が人々の生活や健康にどのような影響を及ぼすのか、また、資源や環境の有効利用を、技術によってではなく、制度や人の営みの仕組みによって実現するとしたら、どのようなやり方があり得るのか、ということを開発途上国における事例に対して研究しています。 . The efficient utilization of resources is paramount for sustainable development. However, based solely on individual rationality, this isn’t straightforwardly achievable. For instance, pond water becomes a vital source in villages of developing countries without a water supply system. Yet, it’s not uncommon to find such water highly contaminated and undrinkable … Continue reading About lab.